漫画『幻想グルメ』全巻ネタバレ紹介!ファンタジー×ご当地グルメ漫画が無料

更新:2021.11.16

続々登場する異世界メシに胸が躍る、異色のグルメ漫画である、コミカライズ版『幻想グルメ』。突如異世界に転移した主人公・俊一郎と可愛い獣人メイド・シルフィンが、あらゆる幻想料理を食べ歩きます。 今回は、未知の食材と出会える本作の魅力を、既刊3巻分ご紹介。無料で読めるスマホアプリも、ぜひご覧ください。

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『幻想グルメ』の魅力とは?

『幻想グルメ』は異世界に転生してきた主人公と、彼に仕えるメイドと共に仕事の傍ら食べ物を食べ歩くというグルメ作品となっています。また、コミックスは単行本全7巻完結で発売されています。

 

◎『幻想グルメ』の魅力

 

・おいしそうな食事

『幻想グルメ』では数々の料理が登場します。その料理たちは現実にありそうな肉料理や魚料理ばかりです。実際に使われている食材は異世界らしいドラゴンの肉などですが、主人公たちが食べる姿と食リポは読者が思わずお腹がすいてしまうこと間違いありません。

・幻想的な世界

魅力的な食事のほかにもファンタジーらしい世界観も魅力の1つです。主人公が元居た世界に比べれば文明の発達は遅れてはいますがそこは異世界、魔力を元に発電しその電力を使う技術が普及しているため電気や電話もあります。また、作画をされているおつじさんが描くファンタジーな世界は美しい描写がされていて引き込まれそうなほどです。

思わず食べたくなってしまう食事と引き込まれる異世界の描写、そして、ストーリーが進むごとに変わりゆく人間関係の変化にも注目して読んでほしい作品となっています。

「漫画『幻想グルメ』が面白い!無料で読める!【あらすじ】

 

原作は、「小説家になろう」に連載された天那光汰のライトノベル、『幻想グルメ~健康で文化的な最低限度の異世界生活~』です。漫画は2016年から、おつじ作画で作成されています。

主人公・俊一郎と獣人メイド・シルフィンが、未知の食材を探求するファンタジー×グルメ冒険譚です。

 

著者
["天那光汰", "おつじ"]
出版日
2017-06-24

 

食にこだわるサラリーマンの俊一郎は、ある日、事故がきっかけで異世界に転移してしまいます。魔法が当たり前に存在している異世界で、彼の第2の人生が幕を開けたのでした。

彼は、獣人のシルフィンをメイドとして雇うことにします。彼女は仕事モードだと無愛想ですが、おいしいものに出会うと表情が緩むという、かわいいギャップの持ち主です。

仕事の合間に、そんなツンデレなメイドとともに未知の食材を求める日々。彼らが出会うのは、ドラゴンの肉、宝石のようなロブスター、マンドラゴラなど、ファンタジー世界ならではの食材です。

2人の食レポを頼りに、不思議な料理の数々を堪能することができるでしょう。

 

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作品の魅力1:現実にありそうでないリアルな幻想料理にワクワク!

作品の魅力1:現実にありそうでないリアルな幻想料理にワクワク!
出典:『幻想グルメ』3巻

 

主人公は、日本出身で、食を生きがいとする俊一郎。そして相棒は、銀狼族のメイドのシルフィンです。この2人が、それぞれの観点から不思議な料理のおいしさを読者に教えてくれます。

登場するのは見たこともない食材ですが、その味を読者にとって身近な食材にたとえてくれるので、想像しやすいはず。リアルに表現されているのに、実際に食べることができないのが悔しくなってくるかもしれません。

 

出典:『幻想グルメ』1巻

たとえば、最初に登場するのはドラゴンのステーキ。厚さ5センチ、直径30センチほどもあろうかという大きさで、地球ではお目にかかれないサイズ感です。ちなみに、部位はドラゴンの指。

これぞファンタジーというべき夢のようなステーキですが、肉質は筋肉質でめちゃくちゃ硬い。そして、食べたことが無い風味で、噛むほどに肉の臭みが前面にでてくるのだそう……。

俊一郎にとっては、大ハズレなステーキです。しかし銀狼であるシルフィンは、なんと大満足。ドラゴンの肉は、人にとっては硬すぎますが、牙があって力が強い獣人には、ちょうどよいものなのでした。

おいしいばかりではなく、時にハズレを引いてしまうこともあるのが彼らの食べ歩きの醍醐味です。俊一郎たちも、おいしい料理ばかりを食べられるわけではありません。夢のような料理にも、当たりがあればハズレもあるという部分に、面白さが感じられるでしょう。

さらに獣人やエルフなどさまざまな種族が住んでいるので、それぞれにとってのおいしさがあるというリアリティに、より想像力を掻き立てられます。

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作品の魅力2:作りこまれたファンタジー世界が圧巻

作品の魅力2:作りこまれたファンタジー世界が圧巻
出典:『幻想グルメ』1巻

 

ファンタジー設定というと、魔法が飛び交い、専門用語のような言葉がたくさん出てきて、読者が置いてけぼり状態になることもしばしば。しかし、本作ではそのような心配はありません。

また、ファンタジー世界といってもふわふわとしてイメージが掴みにくいかもしれませんが、本作はストーリーの背景もしっかりしています。訪れる場所や文化については俊一郎と一緒に学ぶ感覚が味わえるので、読者も置いていかれることはないのです。

舞台となる異世界は、魔法を電力として利用している文化的な世界。街には電線が張り巡らされ、街灯もあれば、電話のような通信機器もあります。都市と地方とを結ぶ鉄道も走っているのです。

ただ、街灯があるのは王都など都市部に限られており、地方ではまだ普及していないなどの描写も成されています。

 

出典:『幻想グルメ』1巻

また、登場人物からも、どういった世界観なのかが読み取れるようになっているのも見所。

俊一郎の暮らしは、メイドを雇うほど裕福なもの。なぜ突如転移したのに富を得ているのか、そこに至るまでの、地球での知識を活かしてビジネスをおこなう経緯も描かれています。

メイドのシルフィンは、高等学校を出ているのでそれなりに知識はあるのですが、地方出身なので高級なお店は気後れしてしまうという性格です。

この世界でも、ビジネスの成功で富や地位を得ることができるし、高等学校などの教育環境も整っているのだとわかります。俊一郎が「地球と何も変わらない」と言いますが、それほどまでに違和感なく、社会が成立しているのでしょう。

そのため、現実とかけ離れた世界であっても、すんなりと受け入れられるのです。

漫画『幻想グルメ』1巻の見所をネタバレ紹介!

 

サラリーマンの俊一郎は、仕事中の事故であっけなく最期を迎えました。

次に目覚めたとき、彼がいたのは、なんと異世界。没落貴族・バートのビジネスパートナーになった彼は、地球での経験を元に成功を収め、富と地位を手に入れたのでした。

この世界での彼の唯一の生きがいは、未知の食材に触れ、食べること。銀狼メイドのシルフィンとともに、異世界の料理を食べまくります。

 

著者
["天那光汰", "おつじ"]
出版日
2017-06-24

 

食が絡むとフットワークも軽く、行動力を発揮する俊一郎。そして、職務中は無表情のシルフィン。2人が1巻で魔力を動力とする魔導鉄道に乗ってやって来たのは、ニルスという港町です。目的は、新鮮でおいしいシーフード!

客層を見て、レストランに入りにくそうにするシルフィンですが、俊一郎はかまわず、彼女をともなって席につきます。そして彼女の給料数か月分に相当する、ニルスの名産ジュエルロブスターを注文。やってきたそれは、熱処理をすることで宝石のように輝くという不思議なロブスターでした。

見た目も美しく、味も濃厚で絶品!! 味噌までペロリとたいらげてしまいます。いつもはツンケンした態度のシルフィンも、料理を食べているときばかりは満面の笑みなのでした。

魔導鉄道で移動したり、魔法によってキラキラと輝く水槽のない水槽があったり、ファンタジー世界を十分に楽しめるでしょう。

ファンタジー×グルメの世界へいざなう入門編となる、美しくおいしい第1巻です。

 

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漫画『幻想グルメ』2巻の見所をネタバレ紹介!

 

ビジネスパートナーのバートから仕事を任され、交渉事が増えて忙しくしている俊一郎。しかし忙しくとも、食にかける情熱は相変わらずです。

そんな彼が、今度はシルフィンとともに空を飛ぶ島・竜の森に出かけます。世界樹に実るという果実の噂につられてやって来たこの島で、竜族の長老や、新たな幻想食材との出会いが待っているのでした。

 

著者
天那光汰
出版日
2017-12-22

 

空飛ぶ島・竜の森で、永久の時を生きるドラゴンの長老に出会った俊一郎たち。そこで、竜の秘宝「水の実」なるものを食べさせてもらえることになります。

水の実は、まるでリンゴのような実。俊一郎にとっては水っぽく、あまりおいしくはありません。しかし、長老が新たに出してくれた200年熟成させた水の実のおいしいこと。さすが竜の秘宝と呼ばれる食べ物です。

「竜の秘宝」「200年熟成」などの言葉を冠す、ファンタジー要素満点の水の実。普段は無愛想なシルフィンも、食べれば獣耳をパタパタさせて喜ぶことでしょう。2巻でも、1巻以上にワクワクする異世界感と、不思議な食材を堪能できます。

そして、ツンケンしているシルフィンのデレ部分にも、ぜひ注目してみてください。俊一郎との関係性の進歩も感じられるはずです。

 

漫画『幻想グルメ』3巻の見所をネタバレ紹介!

 

バートとの仕事の傍ら、めずらしい料理を探して食欲を満たす俊一郎たち。

本巻では、謎だらけの「惑わずの森」に足を踏み入れます。森の中で営業しているというレストランは本当に存在するのか、そしてどんな料理を提供しているのか。

今回は、フロストマンモス、スライム、黒エリトカゲなど、パッと聞いただけでは食べられるのかわからない食材を使った料理を食べ尽くします。

 

著者
天那光汰
出版日
2018-07-25

 

魔力発電を作った教授・アイジャから、惑わずの森に奇妙な店があると教えてもらった俊一郎とシルフィン。惑わずの森は、一歩足を踏み入れると一瞬で通り抜けてしまうという、謎の森です。

そこでたどり着いたのは、ホビット族のモカが経営するレストランでした。その「森のレストラン」では、都市伝説の食材が食べられるのですが……。

出てきたのは、食べるのに少々勇気がいる料理。笑顔のモカさんに引きかえ、料理を見た俊一郎とシルフィンは引き気味です。

本巻では、UMAやスライムの踊り食いなど、驚きの料理が出てきます。頼んだ料理にはきちんと手を付ける主義の俊一郎ですが、どう調理するのか、本当に食べられるのか、気になるところです。

また、グルメだけでなく、魔力発電を発明した魔法使いアイジャや、その弟子リュカなど登場人物も増えてきたことで、ストーリーの広がりも感じられます。これから俊一郎たちとどう関わりあっていくのか楽しみです。

 

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未知なる料理と、魔法やドラゴン、異世界の住民たちに胸が躍る本作。俊一郎とシルフィンが出会うものすべてにワクワクします。グルメ漫画ではありますが、人間関係や文化の発達など注目するべき要素がたくさんあり、いろいろな視点で楽しむことができるでしょう。

この機会にぜひ、不思議なグルメを目で味わってみてください。

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