胸キュン社会人漫画『彼女のいる彼氏』の登場人物紹介!徳永クソすぎ

更新:2021.11.25

元サイバーエージェント社員の矢島光作『彼女のいる彼氏』。実体験がもとのリアルさで多くの女子を胸キュンさせてきました。今回は登場人物紹介を主にその面白さをご紹介します。

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『彼女のいる彼氏』あらすじ

著者
矢島 光
出版日
2016-10-08

『彼女のいる彼氏』はそのリアルさが人気。矢島ひかるが元いた会社がモデルというだけあり、オフィスの書き込みに、仕事の専門用語やフローなど、実在の人物の日常を見ているかのようです。しかし何と言ってもそのキャラクターの言動がリアル。こんな人いるいる、と思いながら読み進められる共感度の高い作品です。

IT大手の「サイーダーエイジジャパン」で働くデザイナー咲は入社4年目。最近キラキラ部署こと、PL+T局と同じフロアになり、彼女のこじらせ度合いがより強調されてきました。彼氏がいない咲ですが、キラキラ部署で一際目立つ、やりてのチャラめプランナー徳永と、色白サブカルメガネエンジニア佐倉といい感じになり……。

胸キュンキャラ!こじらせ主人公、咲

胸キュンキャラ!こじらせ主人公、咲

出典:『彼女のいる彼氏』1巻

咲はそこそこ頑張るデザイナー。もともとはPL+T局に配属希望でしたが、新卒の枠ということでメディア制作局へ。彼女は1ピクセルの美学にこだわったり、馬が合わないエンジニアとのコミュニケーションにイラつきながらも、最終的には「やりにくいところあったら何でも言ってください!わたし根性あるんで!」と直球勝負でぶつかったりと、仕事には熱いところのある女子です。

しかし、恋愛においては流されがち。酔った徳永の勢いにのまれてキスしたり、徳永のことを「もう ちょっと好きになってるよ」と考えつつも佐倉となし崩し的に関係を結んだり。そしてまだ佐倉が元カノと別れていなかったことを知ると、ついまた徳永と飲みに行ったりもして、「おいおい咲さん」と突っ込みたくなるようなダメ子です。

そんな彼女はこじらせ女子を代表するかのような共感できるキャラクター。何か壁にぶつかると、ひとまずは論理的な考えをギリギリまで突き詰めます。はたしてこれは正解なのか、正しいのか。

結局は楽な方へと流れてしまうのですが、その中途半端なこじらせっぷりはまさに身近に存在しそうな性格。生真面目にもなりきれず、感覚だけでも生ききれず、とまさに頑張っているのに成果が出ない彼女の仕事っぷりにも感じられるダメさ。同族嫌悪のように感情移入すること間違いなしの主人公です。

胸キュンキャラ!クーデレ王子、佐倉

胸キュンキャラ!クーデレ王子、佐倉

出典:『彼女のいる彼氏』1巻

咲と同じメディア制作局の後輩で、できるエンジニアの佐倉。彼は無表情ながらやるときはやる男前キャラです。その仕事の才能を見込まれてディレクターになりますが、やっぱりプレイヤーがやりたい、という現場思考でキャリアを進めていきます。

しかし、それは仕事上でのこと。恋愛面ではめんどくさがりで、無駄と割り切ると即切り捨てる言動をします。咲と付き合ってからも用事で会えなくなってもちゃんと説明しない、連絡もマメにしないと、彼女に対しては怠惰。心の体力不足がイケメンゆえに許されてきたのが感じられる、たまにイラとくる男子です。

そんな基本的には無愛想キャラの彼なのですが、ところどころで王子様っぷりを発揮するから困ります。たとえば、彼女と鉢合わせしてしまった咲のために電話するシーンでは、ビジネスライクな敬語から一転。

「咲さん。やっぱ無理 今すぐ会いたい」

こんなたまーに見せるデレっぷりの破壊力が半端ないのです。本作は少女漫画ではなく、女性向け漫画なので、その見せ場からわかりやすく胸キューン!、もしくは、しかし波乱!という展開にはならないのもリアルでいいところ。全編的に大人のうすーく汚れてしまった展開が続くだけに、佐倉の胸キュン展開はかなりの破壊力を持って読者の女子に刺さってきます。

胸キュンキャラ!キングオブクズ、徳永

胸キュンキャラ!キングオブクズ、徳永

出典:『彼女のいる彼氏』1巻

そしてそんなリアルなキャラや展開の中でも一際輝くクズが徳永。『彼女のいる彼氏』というタイトルは最初、別れていない佐倉のことも指していましたが、実は長年付き合っている彼女がいるメインの「彼女のいる彼氏」は徳永なのです。彼は浮気性な性格ですが、長年付き合っている彼女がいます。しかし円満かと言われるとそうとも言い切れず、長期間関係が続く理由を「努力ですよ」と冷めた表情で言い切るのです。

基本的にはモテ街道を走ってきたチャラ男という雰囲気の彼。あまり真面目な顔は見せませんが、咲との馴れ初めや彼女との前日譚からもわかるように、女の子の隙は見逃さずしっかりとフォローする男です。紙コップに落書きをしてからかうところや、泣いてる咲を励まして最後には笑わせてあげるところ、褒める言葉を忘れないところなどは「怠慢」の佐倉とは正反対のマメさ。女性のツボを確実に突いてきます。

そんな優しさに流される形で徳永と関係を結ぶ咲。その割り切れない関係性はすごくリアルでだらしなく、見ていてじわじわと辛くなってきます。そして咲が流されやすい自分の性格に落ちこむ様子を察すると、そこから彼女の目を逸らすようにまた優しくする徳永。まさにその姑息で賢いやり方がリアル。弱っている女子を見つける嗅覚が鋭い男子いるよなー、という感覚で具体的に想像しやすいキャラクターです。

胸キュンキャラ!ひたすら努力のキラキラ女子、ルミ

胸キュンキャラ!ひたすら努力のキラキラ女子、ルミ

出典:『彼女のいる彼氏』1巻

常に彼氏がいつつもキープ君もアリ、いつでもお化粧バッチリで努力を欠かさないキラキラ女子のルミ。時々仕事に熱心ではなかったり、長いものに巻かれたりするところはありますが、基本的には性格もいいお嫁さんにしたい女子です。程よくレベルの高い一般女子に共通する、努力する才能と冷静な目。このふたつを彼女も持っており、その特徴が感じられるシーンはこんな人いるいる、と女性だと背筋がひやりとして身を引き締められるキャラクターです。

徳永に振り回される咲が自分に言い聞かせながら、彼とのことを話す様子を見て、ルミはこじらせてるわ〜と俯瞰しています。そして咲を「出し惜しみ系女子」を分析するのです。女としての自信はあるけれどうまくそれを使いこなせず、ついうだうだしている咲。ルミは彼女を見ながら聞こえないくらいの声でこう呟くのです。

「女出さなくても王子様が勝手にノッてくれるのは、アラサー少女漫画の中だけだよ咲!」

彼女の特徴を表した、女子をズバッと斬る名言。ストーリーにひとりいると場がしまる冷静キャラですね。他にもエレベーターでメイクをサボってしまったことを罪滅ぼしのように同僚に報告する女子社員や恋愛面で腰の重い佐倉を「怠慢」という端的で刺さる言葉で表す様子はあっぱれ。自己にも他者にも厳しい、生きるためのマーケティングに優れたスマート女子です。

残念キャラとして超優秀!大野こと、大井

咲たちの働くキラキラ企業「サイダーエイジジャパン」の中でも特にチャラい系が集まるとされるのが徳永も所属するPL+T局。この局に入ってくるのは「サイダーエイジジャパン」のイメージの根幹をつくっていると言っても過言ではない人ばかりで、新人には必ず「あるある」な特徴があるのです。

「圧倒的成長」などのガツガツワードを使いこなしながら未来について熱く語る、自信満々などその様子は様々に描かれます。その中でも頻出するのが「ラルフローレン」です。ちょっといいとこのメーカーだけどそこまで高くもなくて、分かりやすく良く見えてと、おしゃれ初心者が手を出しやすいこのブランド。徳永もかつてはその道を通ってきました。

そんなPL+T局の男子ユニフォームとも言えるラルフローレンのポロシャツを来て颯爽と仕事をするのが大井です。彼は端的に言ってしまうとチャラい系の普通の人。徳永など周囲から「大野」とわざと間違えて呼ばれたり、打ち上げでは積極的に飲み要員として駆り出されたりするなどちょっと残念な人物。

そんな大井、実はルミに片思い中なのです。好きになるのも実は計算高い、でもぱっと見は普通の綺麗なお姉さんというところも「普通」です。そして大井とルミの恋物語の結末は彼の残念キャラを活かした秀逸なもの。

「普通」の大井は曲者だらけのこの物語で最後どう料理されるのでしょうか?

徳永の彼女ついに登場!完璧女子・RIN

物語も後半にさしかかってやっと明かされる、彼女のいる彼氏、もしくは最低キングこと徳永の彼女・RIN。ぶりっ子、猛禽、プロ彼女など様々な形容詞で可愛いモテ女子は表現されてきましたが、彼女はまさにそんな属性に分類されます。そしてその中でもかなり格上。

フードコーディネーターとして働くRINは料理上手です。ある時は仕事でいっぱいいっぱいになっているルミに暖かいスープをごちそうし、ある時は職場にスミレの花のついたクッキーを差し入れします。

そしてその全ての行動が計算高いというよりも素の行動。周囲のために優しい行動が自然にできてしまう女性なのです。性格が悪ければまだ(読んでいる自分に)救いがある、そんな優しい行動も幼い頃からの訓練の賜物ではないのかと考えてしまうのは私だけでしょうか?

しかも彼女はなしくずし的に関係を持ってしまった咲と徳永の「現場」に遭遇した時も完璧な対応をします。咲を責めるようなことは言わず、徳永を黙って睨むのです。

そしてその修羅場から物語は怒涛の展開を迎えて……。

大人の胸キュン漫画『彼女のいる彼氏』をチェック!

著者
矢島 光
出版日
2017-01-07

「彼女のいる彼氏」である徳永と付き合って、しばらく鬱展開が続くかと思われたストーリーですが、あっけなくその関係には終止符が打たれます。本カノのご登場、そして佐倉からの咲へのキス。ずるずるいきがちな現実と違い、すぐに波乱が訪れます。それがフィクションのいいところ。そしてそのスピード感を保ったままフィナーレへと向かうのです。果たして徳永は、咲は、佐倉はどんな選択をするのでしょうか?

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