丸善松本店「君を守ろうとする猫の話フェア」/本屋遊泳~ブックリウムに会いに行こう~【第24回】

更新:2024.5.9

「書店オリジナルのフェア」の取材を通してお伝えしている本屋遊泳。今回は丸善松本店さんの「君を守ろうとする猫の話フェア」について紹介します。 「君を守ろうとする猫の話フェア」について丸善松本店の竹内 美帆さんにお話しを伺いました!

ブックカルテ リンク

『神様のカルテ』で有名な夏川草介さんの最新作を展開!

丸善松本店さんの「君を守ろうとする猫の話フェア」は『本を守ろうとする猫の話』と、その続編である『君を守ろうとする猫の話』を紹介しているフェアです。

著者の夏川草介さんは地元を代表する作家さんで、これまでに『神様のカルテ』をはじめ多くの作品を書かれています。

その中、前編の『本を守ろうとする猫の話』はファンタジーの要素がありつつ、本を通じて人の心に寄り添うような優しい作品となっており、多くの人に愛されています。

そして、続編である「君を守ろうとする猫の話」が前編から7年ぶりに発売されることをきっかけに、前作も含め多くの人に知ってもらいたいという思いによって「君を守ろうとする猫の話フェア」が開催されました。

 

新しい本との出会いもつくってくれるフェア

「君を守ろうとする猫の話フェア」ではサイン本が購入できるだけでなく、『君を守ろうとする猫の話』を読み終わった方へのおすすめな本が紹介されています。

ラインナップは『三銃士』『奇巌城』『フレデリック ちょっと変わったねずみの話』の三冊。実際に読んでみて「なぜおすすめなのか?」を自分なりに考えてみるのも面白いですね!

『君を守ろうとする猫の話』を読んだ後のおすすめ本を紹介されていることで、自然と新しい本と出会えるきっかけを与えてくれるのもこのフェアの魅力といえるでしょう。

なぜこの作品がおすすめなのかについて説明するとネタバレになるので割愛しますが、今作の主人公は本が大好きな少女となっていて、読み終えると「次はどの本を読もうかな」と思ってしまうような作品となっています。

 また、前作の『本を守ろうとする猫の話』も読んでもらえるように一緒に並べてあるので、はじめて夏川草介さんの作品を読む方でも楽しめるフェアになっています。ぜひ足を運んでみてください。

「君を守ろうとする猫の話フェア」は2024年2月28日〜5月31日まで実施しています。

 

海外からのお客さんも足を運ぶ丸善松本店さん

丸善松本店さんは長野県内一番の規模を誇る書店さんです。駅から近く、宿泊施設も多いため、県外だけでなく海外からも多くのお客様が足を運ぶお店となっています。

「お客さんの日常的に本を提供する」という形で生活のサポートを行っており、「あれをしたい、これをしたい、もしくは何をすればいいのかわからない」という悩みがある方にピッタリな書店さんです。

店中をブラっと歩いていると、新しい発見があるかもしれません!

 

丸善松本店さんの情報は公式Xからご確認ください。

 

丸善松本店 竹内 美帆さんからのメッセージ

夏川草介さんの作品は読みやすく心が温かくなるような優しい作品が多くございます。子供から大人まで、本を読むのが苦手な方も手に取りやすいと思いますのでぜひこの機会に読んでいただけたら幸いでございます。

もし、お探しの本がございましたらお近くの書店員までお申し付けくださいませ。

 

ここからはフェアの中で竹内さんおすすめの本を紹介します。

 

おすすめ本①『君を守ろうとする猫の話』

君を守ろうとする猫の話

2024/2/28
夏川草介 
小学館

 

主人公のナナミは持病により外で遊ぶことができず、図書館に足を運ぶ毎日。その図書館で本がなくなっているという話を聞いたナナミは、真実を確かめるために館内を捜索し始めます。

そこで出会った翡翠色の目をした猫と出会い、物語が大きく動いていくことに...。

 

おすすめ本②『本を守ろうとする猫の話』

本を守ろうとする猫の話

2017/1/31
夏川草介
小学館

 

高校生の林太郎は亡くなった祖父が営んでいた古本屋の整理をしていると、書斎の奥で人間の言葉を話すトラネコを発見します。どうやらトラネコは本を守るために林太郎に助けを求めているようです。

世界35カ国以上で翻訳出版されている、多くの人に愛されている作品です。

 

おすすめ本③『フレデリック ちょっとかわったねずみのはなし』

フレデリック ちょっとかわったねずみのはなし

1969/4/1
レオ・レオニ
好学社

 

『スイミー』の作者であるレオ・レオニが描いた「「ちょっと かわった のねずみ」の絵本です。ユーモアたっぷりのお話の中に、大切なことがちりばめられている作品です。

短いお話ですが、大人もドキっとするような絵本となっています。大人も子供も楽しめる一冊となっています。

 

おすすめ本④『奇巌城』  

奇巌城

1999/12/1
モーリス・ル・ブランモーリス・ル・ブラン/南 洋一郎
ポプラ社

「怪盗ルパン」シリーズの中でも有名な作品。ノルマンディ地方の洞窟を舞台に、大怪盗ルパンと少年名探偵イジドールが熱い推理合戦を繰り広げます。

100年以上も前から愛されているシリーズです。

 

おすすめ本⑤『三銃士 上・下』

三銃士

2002/12/18
ペール・デューマペール・デューマ
岩波書店

フランスの田舎から出てきたダルタニャンは三銃士と出会ったことで、宮廷の陰謀に巻き込まれてしまいます。そんな中でダルタニャンは三銃士達との友情や美女との恋愛など、様々なことを経験していきます。

『モンテ・クリスト伯』でも有名なデュマの作品です。

 


取材にご協力いただいた丸善松本店の竹内 美帆さん、ありがとうございました!

ホンシェルジュでは、フェアを紹介させていただける全国の書店様を募集しております。ご興味をお持ちいただけた書店様は、問い合わせからぜひご相談ください。

次回もお楽しみに!

 

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本屋を訪れる楽しみの1つが、その本屋さんオリジナルのフェア。ホンシェルジュでは「書店オリジナルのフェア」を「ブックリウム(本で満たされた空間)」と命名し、取材を通してその魅力をお伝えしていきます。

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